私はモデル事務所に入れるの? まずは知りたい2つの契約形態と仕事の種類

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株式会社フリー・ウエイブ代表・高橋睦実の、モデルとして成功するための「モデルバイブル」。
前回は、「モデルや芸能人になりたい人へ! 安全な事務所の8つの見極め方」をお伝えしました。

これまでの記事を読まれた方は、モデルとしてやりたい道も決まり、事務所選びの心構えも把握した! という方もいるかもしれません。

モデルに夢見る女の子のイメージイラスト

じゃあ、わたしは、モデル事務所に所属ができますか?

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それは、事務所によります!
なぜなら、契約の種類や、モデルの仕事の種類によって、
所属の難易度が大幅に変わってくる
からです。

この記事を参考にしながら、自分がどういった事務所を選ぶべきなのか、さらに絞りこんでいきましょう。

 

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モデル事務所の契約形態には「専属」と「登録」がある

「専属モデル」という表現を聞いたことがありますか?

この「専属」とは、契約形態のことで、他には「登録」や「業務提携」などもあります。
業務提携については特殊なので、今回は一般的な「専属」と「登録」について、説明していきます。

日本のモデル事務所は、専属モデルとして所属することが一般的です。
「専属」とは、一つの事務所に入ることで、個人で仕事を受けたり、他の事務所からの仕事は受けることをしません。

対して、複数の事務所に登録をし、仕事をしているモデルもいます。
「登録制」は、個人でも、複数の事務所からでも、自由に仕事を受けることができます。
彼らはフリーランスモデルということになりますが、しかし完全な個人とは異なり、この差はとても大きいです。

モデル業界は、信頼関係が第一です。
業界のルールを理解しているか、出演規約を守れるか、守秘義務契約について理解があるか、といったことを重視します。
個人では保証されることが難しい場合でも、経験豊富な事務所が間に入ることで、クライアントは信頼を置いて、仕事を依頼できるのです。

参考:なぜプロのモデルは事務所に入るのか? 事務所の役割でわかるメリット2点

 

なお、昨今、モデルが自分でWeb登録し、クライアントとダイレクトにマッチングをさせるWebサービスなどがありますが、ここではそういったサービスとは区別して説明します。

ここでの「登録制」のモデル事務所とは、クライアントがモデルと直にやりとりすることはなく、マネージャーを通して、仕事のやりとりをする企業のことです。

 

モデル事務所の「専属」所属は難しく「登録制」はやさしい

「モデル事務所の「専属」所属は難しく「登録制」はやさしい」のイメージ頭

結論から言うと、モデル事務所に所属するには、
「専属」契約は難しく、「登録制」はやさしい、と言えるでしょう。

専属は、他では仕事ができない独占契約ですから、育成から仕事やギャランティの保証など、事務所がマネージメントに力を注ぐことになります。
厳しい言い方ですが、「成功の可能性が見えるか?」、「それだけの労力を注ぐ価値はあるか?」と、必然的に審査の目が厳しくなるのです。

一方、登録制は、所属のハードルが低いと言えます。
エキストラやキャラクターモデルなど、技術がさほど求められず、人数が必要な仕事もたくさんあるため、登録を歓迎していることが多いのです。

しかし、誤解しないでいただきたいのは、登録制の事務所でも、大きな仕事や、自分がメインになる仕事が来ないわけではありません。
現に、弊社フリー・ウエイブは登録制が主ですが、有名なCMやドラマ、映画にも、モデルたちがメインで出演しています。
(詳しくは、フリー・ウエイブ公式サイトの「出演実績」「出演実績ブログ」を参考にしてください)

専属を主にする事務所のほうが、大きな仕事が来やすいのは事実です。
個人のネームバリューが上がっていけばいくほど、著名な作品で、指名のキャスティング依頼が来るようになります。

ちなみに、登録制がメインの事務所でも、専属契約を行っているところもあります。
逆に、専属メインの事務所が、登録制をとっていることもあります。

 

「専属モデル」と「登録制モデル」のメリット・デメリット

以下に「専属」と「登録制」の違いと、メリット・デメリットをまとめました。
参考にしながら、自分にとってベストな契約形態を考えてみてください。

専属モデル

・契約形態

一つの事務所に入る独占契約。
仕事はすべて事務所を通し、直には受けない。
大手のタレント事務所や、老舗のモデル事務所に多い。
国内に外国人モデルを招聘する「招聘事務所」も、契約形態はこれになる。

・メリット

ひとりひとりのマネージメントを丁寧にしてくれることが多い。
スケジュールや競合管理も請け負い、プロモーションや営業などに力を入れてくれる。
売れっ子になれば、一対一で担当マネージャーがつくことも。

・デメリット

自分の理想とするプロモーションと違う場合がある。
やりたい仕事があっても、事務所に依頼がこなければ、チャンスを逃すこともある。(他の事務所から仕事は受けられないため)

・所属方法

書類選考、オーディション・面接に続き、合格者のみ連絡が行く、といった流れが一般的。
もしくは、スカウトや、ミスコンに出場して、事務所から声がかかることもある。

・ギャランティ

月額固定給、または、全体から一定のパーセントを支払うといった歩合制もある。

ワンポイント高橋

まれに、キャリアのあるモデルが自己PRを送り、目に留まって、オーディションもなく、そのまま専属契約へと繋がるケースもあります!

 登録制モデル

・契約形態

フリーランスとして、複数の事務所に登録が可能。仕事があったときにのみ連絡が来る。
事務所以外でも、クライアントから直に仕事を受けることが可能。
一般的な日本人向け事務所では少なく、長期で日本に滞在している外国人モデル事務所に多い。

・メリット

仕事のチャンスが増える。
業界に入りやすい。

・デメリット

スケジュールや競合の管理、宣材写真準備などを自分でやらなければならない。
ダブルブッキングや競合のバッティングなどのトラブルは自己責任になる。
事務所は個人のプロモーションはほとんどしない。

・所属方法

Webサイトから登録、アポイントメントを取ることが多い。
書類選考、面接ののち、登録。

・ギャランティ

全体から一定のパーセントを支払う、歩合制。

 

モデルの仕事の種類によって違う所属の難易度

これまでの説明で、専属か登録かで、所属のしやすさが変わるということはお伝えできたかと思います。

しかしもちろんそれだけではなく、モデルの仕事内容やフィールドによって、所属の難易度は変わってきます。

モデルの仕事には、さまざまなものがあります。
ファッション系、広告系、タレント系……と、事務所によって得意とするジャンルも異なります。
タレント系モデルについては、以前の記事でも書きましたが、大手芸能事務所などを目指すと良いでしょう。

参考:事務所はどうやって選ぶ? 芸能事務所とモデル事務所の違いとは?

では、ファッション系や広告系など、いわゆる「THE モデル」の仕事の場合はどうでしょうか?
これは、海外か国内か、そして仕事の内容によって、さらに細分化されていきます。

自分がどんなモデルの仕事をしたいのか? 入れそうな事務所はどこか?
以下を参考にしてください。

①国際的に活躍するモデル事務所

パウリーナのコンポジット

VOGUEやELLEのような、ハイファッション系ブランドを扱う雑誌のスチール写真や、広告、パリコレなどのショーに出るモデル。
国内のショーやファッション雑誌の仕事も。
身長の高さや、スタイルの良さ、個性を求められる。
専属契約が多い。

②国内で活躍するモデル事務所

国内で活躍するモデル事務所」イメージ画

国内の雑誌やショー、広告、イベントに出るモデル。
日本人向けのブランドが多いため、日本の平均的な身長が求められることが多い。
事務所によっては、選考が厳しく、入ることが困難な場合も。
専属契約が多い。

③エキストラ・パーツモデル・キャラクターモデルの事務所

「パーツモデルやキャラクターモデルの事務所」のイメージ画

CMや広告で活躍するエキストラや、シニアやキッズ、太っている人や、サンタクロースなどのキャラクターモデル。また、「手タレ」などのパーツモデル。
エキストラは人数が求められるため、比較的所属しやすい。
パーツモデルは、手や脚、背中、髪などが、際立って美しいことが条件になる。
②や④の事務所と統合されていることが多く、日本人事務所は専属が多いが、外国人モデル事務所は登録制が多い。

④外国人モデル事務所

エキストラのイメージ画像

外国人的な容姿や、ハーフの容姿である場合は、外国人モデル事務所のほうが仕事のチャンスが増えることがある。
日本人でも、アジア人枠として出演できることがある。
外国人のキャラクターモデル、エキストラも(③)も登録している。
ビザの取得についてなどの知識も強いため、外国人であれば、こういった事務所が入りやすい。
登録制が多いが、専属もある。

 

やっぱりモデルは「専属」が強い

なんとなく、具体的な事務所選びが想像できましたか?
自由な登録制モデルは、制約もほとんどなく、チャンスはたくさんあるので、魅力的に見えるかもしれません。

しかしそのぶん、モデル業そのもの以外にも、スケジュールや競合管理など、面倒なことがたくさんあるのが事実です。
とくに競合管理は複雑です。しかも、間違えてしまったら大変なことになります。

やはり、ハードルは上がっても、本気でモデルとして成功したいなら、モデルとしての仕事だけに集中できる「専属」契約に勝るものはないでしょう。

次回は、専属モデルのメリットについて、さらに具体的に掘りさげていきます。

 

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